ばななせんせい/得田之久(文)、やましたこうへい(絵)

バナナが先生である。絵本なので、ここで配役の是非を深く考える必要はないかもしれないが、気になる。しかも表紙のバナナ先生は、ちょっと得意気にも見える。

物語の舞台は、果物や野菜の子供たちが通う保育園である。あらすじは、そこで起きる上級生たちとの小競り合いに、バナナ先生が画期的な解決法を差し出すという流れである。その解決法のいくつかを見ると、先生がバナナである必然性が理解できる。表紙のバナナ先生も、得意気なのはそのためか。

保育所や幼稚園に通う子であれば、やはり周囲の子たちとの小競り合いは経験するし、この絵本には共感する部分があるようで、子供ウケは良い。バナナ先生を読んであげると、たくさん一緒に遊んでくれる先生を思い出すようだ。

対象年齢:3~6
ジャンル:保育所あるある
プロット:保育所での日常
子供ウケ:良い
大人ウケ:不明

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