きつねみちは天の道/あまんきみこ(作)、松成真理子(絵)

小さな女の子が土砂降りの中を歩いていると、不思議な雨のスキマに出くわす。その雨のスキマにそって、きつねたちがある物を運んでいる。とても重いもので、数人のきつねで神輿を担ぐように運んでいる。そのうちの一匹が、女の子に手伝ってくれとサインを出すので、不思議な気もしたが女の子は担ぐのを手伝うことに。

こんな経緯できつねの世界へ入り込んでしまう女の子だが、最後はほっこりとして話は終わる。きつねも、いつものような(?)意地悪で狡賢い役柄ではなく、かわいい動物的な役柄である。登場する場所や、きつねが運んでいる重い物も子供たちになじみがあり、そして最後は平和に終わるしで、子供の食い付きは良いし好きな絵本。主人公である女の子の冒険的な話なので、そのあらすじのせいで少しドキドキするかもしれないが、内容は至って平和でほっこり系の良い絵本である。

教育的な内容でもなく、何か思想めいたことを押し付けるような感じもないため、贈り物にも最適と思う。

対象年齢:3~6
ジャンル:ほっこり系の話。笑いのオチ無し。
子供ウケ:良い
大人ウケ:ふつう

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