がたんごとん/安西水丸

表紙の絵から可愛すぎて悶絶しそうな絵本である。内容もまた至極かわいく、がたんごとんのリズムに乗せて、様々なお客さんを乗せていくSLの話である。がたんごとんの擬音語が効果的に使われており、リズム感が良い。リズムだけでなく、次に何が来るかと期待させるための「間」にもなっている。そのため、こどもが飽きずに、だけれども「間」がふんだんなおかげでストーリーに置いて行かれない。ややもすると、展開が早い絵本は子供は頭が追い付かないこともあるが、この絵本は1歳でも大丈夫。


乗せるお客さんは、赤ちゃんにも馴染み深いものばかり。そして最後は、みんな下車。そんな程度の、ユルい話である。そのユルさ加減と絵の可愛さで、読んでるこっちまでほのぼのする。うちでは、子供も親も大好きな本。


対象年齢:1~4
ジャンル:ユルカワ系
プロット:リズムに乗せた同一パタン
絵の質:かわいい系

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