ねないこだれだ/せなけいこ

投げっぱなしで、オチに救いが見いだせないストーリー、せなけいこワールド爆発の絵本である。大人が真剣に解釈すると怖い話だが、子供はなぜかオバケ好きで、大して怖くはないようだ。ストーリーが割としっかりしているので、0歳児はあまり楽しめないだろう。

タイトルからも分かるように多少教育的なメッセージであるはずだが、それ以上に投げっぱなしで救いのない最後のインパクトが強い。この投げっぱなし感が好きならば、せなけいこの他の絵本にもハマること間違いなし(はじめは私も戸惑ったが、今は大好きである)。

ちなみに、せなけいこの作品にはオバケが登場するものが多く、そのほとんどにおいては、おっちょこちょいなオバケだったりするのだが、この絵本のオバケはしっかり仕事をしている。

対象年齢:2~5
ストーリージャンル:ホラー(救いはない、そしてホントは教育的)
プロット:理不尽系
絵の質:素朴系

コメント